研究課題/領域番号 |
16K11738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター) |
研究代表者 |
大関 悟 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 口腔腫瘍・口腔ケアセンター 口腔腫瘍統括長 (80117077)
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研究分担者 |
清島 保 九州大学, 歯学研究院, 教授 (20264054)
藤井 慎介 九州大学, 歯学研究院, 助教 (60452786)
和田 裕子 九州大学, 歯学研究院, 助教 (70380706)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 癌 / TRPチャネル / Hippoシグナル / 口腔がん / 扁平上皮がん / がん |
研究成果の概要 |
本研究では、口腔扁平上皮癌におけるTRPV4の発現と腫瘍形成における機能について明らかにした。 TRPV4は複数の口腔癌細胞株において高発現しており、siRNAを用いてノックダウンするとTRPV4アゴニスト依存的な細胞内カルシウム流入、増殖細胞数、運動能およびAKTの活性化が抑制された。またレンチウイルスを用いたTRPV4の過剰発現にてこれらの抑制効果は回復された。一方、TRPV4のノックダウンはHippoシグナルの標的遺伝子の発現に影響を与えなかった。ゼノグラフトモデルにおいてshRNAを用いてTRPV4をノックダウンした群ではコントロール群と比較して移植片の体積と重量が減少した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、癌細胞周囲の微小環境の変化に応答して癌細胞の細胞内シグナル伝達が活性化され、腫瘍形成が促進する知見について報告されている。TRPV4チャネルはCa2+の流入に関与するイオンチャネルファミリーとして同定され、細胞周囲の微小環境(機械ストレスや浸透圧ストレス)を感知すると考えられている。本研究ではTRPV4が口腔扁平上皮癌細胞において高発現し、細胞外周囲の環境を認識し、増殖を制御することを明らかにした。この結果は、TRPV4の活性化を標的とする新たな癌治療の開発に繋がる可能性を示している。
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