研究課題/領域番号 |
16K11740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
渋谷 真希子 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (30399951)
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研究分担者 |
木村 幸文 北海道大学, 大学病院, 講師 (00292037)
長谷 由理 北海道大学, 大学病院, 助教 (20626121)
藤澤 俊明 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (30190028)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 揮発性麻酔薬 / 静脈麻酔薬 / NMR(核磁気共鳴)スペクトル / 生体膜モデル / リポソーム / Na,K-ATPase / Mg-ATPase / バルビツール酸系薬物 / VOCセンサー / 全身麻酔薬 / 作用機序 / 核磁気共鳴 / 生体モデル膜 / NMR |
研究成果の概要 |
揮発性麻酔薬の作用機構を明らかにすることを目的として,神経細胞の興奮性の維持に関与する脳内Na,K-ATPase活性に対するdesflurane,sevofluraneおよび isofluraneの作用を検討した.多くの静脈麻酔薬と同様に,揮発性麻酔薬もNa,K-ATPase活性を抑制し,全身麻酔薬の多様な作用にNa,K-ATPase活性の抑制も関与している可能性が示された.19F-NMR を用いた研究で,揮発性麻酔薬は生体膜モデルであるリポソーム膜の表層に結合して内部には入らないこと,揮発性麻酔薬の膜の流動性に対する影響は膜の表層での作用であることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膨大な研究の蓄積があるのに全身麻酔薬の作用機構は不明な点が多い.本研究において,脳内で重要な機能に関与するNa,K-ATPaseとMg-ATPase活性を揮発性麻酔薬及び静脈麻酔薬が抑制することを明らかにした.また,申請者がESR(電子スピン共鳴)法により報告した「全身麻酔薬は生体膜の表層で作用する」という仮説を,NMR(核磁気共鳴)を用いた研究により確認した.物理・化学的な測定法と生物学的な解析を融合した申請者の研究手法は,今後の全身麻酔薬の作用機構の研究において新たな視点を提供した.
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