研究課題/領域番号 |
16K11743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
嶋田 昌彦 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40170948)
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研究分担者 |
山崎 陽子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (90366609)
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研究協力者 |
クイン アン グエン ホー
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 三叉神経痛 / 三叉神経ニューロパチー / MRI / 灰白質容積 / VBM / 側頭皮質 / 神経障害性疼痛 / 脳容積変化 |
研究成果の概要 |
典型的三叉神経痛(CTN)群と健康成人コントロール(HC)群の比較にてCTN群の右側下側頭回に,有意な灰白質容積の減少を認めた。外傷後有痛性三叉神経ニューロパチー(PPTN)群とHC群の比較にてPPTN群の両側下側頭回および右側中側頭回に有意な灰白質容積の減少を認めた。本研究の結果より,三叉神経痛は側頭皮質の容積変化と関係があり,これらの部位が症状と関連する可能性が示唆された。 また,PPTN群にて病脳期間と全灰白質容積の間に負の相関が認められたことから,頭頸部領域への損傷による神経障害性疼痛患者では,長期に渡る痛みへの曝露は灰白質容積に変化を発生させる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より,口腔顔面領域の神経障害性疼痛では灰白質容積に変化が認められたため,口腔顔面領域局所の組織に変化がなくても,灰白質の容積変化による脳活動の変化が痛みの一因となっている可能性が示唆された。そのため治療には脳活動の変化も考慮した治療法を考案していく必要があると思われる。今後は,どのような治療によって変化した脳容積が回復するのかを研究することにより,効率的に神経障害性疼痛の症状を改善させる治療法を探索することができると思われる。
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