研究課題/領域番号 |
16K11747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小山 典昭 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (30599931)
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研究分担者 |
別所 和久 京都大学, 医学研究科, 教授 (90229138)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | iPS細胞 / 培養上清 / 骨軟骨再生 / 骨形成 / 骨再生 / ES細胞 / SHED / BMMSC / 再生医療 |
研究成果の概要 |
口腔領域において骨組織を再生し、機能回復することは極めて重要な課題である。標準的な治療方法は自家骨移植であるが、骨採取部位の侵襲は大きく、採取量にも制限があり、新たな治療法が切に望まれている。今回、われわれはiPS細胞を用いた骨再生に関する研究を行った。 iPS細胞から派生した培養上清液を用い骨再生のための細胞源とし、アテロコラーゲンと混合した上で、ラットの骨欠損部に移植した。移植後、屠殺し得られた組織を評価したところ、骨移植部位に骨形成が認められ、骨再生を促す可能性が示唆された。 iPS由来骨形成性細胞およびその培養上清液を用いた骨再生は、新たな低侵襲の骨再生治療となり得る可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨再生は口腔領域において長年にわたる課題であるが、大きな骨欠損に対して回復する手段の構築に難渋している。体性幹細胞を用いた従来の骨再生療法は、修復量に制限が生じ、そのため適応症例が限られていた。 本研究により、iPS細胞を用いて生体の発生生理に準じた培養方法にて得られた細胞を利用して骨形成を行うことは、将来の再生医療の可能性を見据えた上で大変有効であると考えられる。iPS由来骨形成性細胞およびその培養上清液を用いた骨再生が可能になれば、侵襲が限りなく小さく、あらかじめ計画的に作製・保存・準備することが可能であり、大量供給に対応することが可能になる点は非常に有意義であると予想される。
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