研究課題/領域番号 |
16K11760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
馬場 優 奥羽大学, 歯学部, 教授 (40597663)
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研究分担者 |
高田 訓 奥羽大学, 歯学部, 教授 (40254875)
加藤 靖正 奥羽大学, 歯学部, 教授 (50214408)
藤井 正人 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (70129633)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 口腔癌 / EGFR / PIK3CA / AKT / バイオマーカー / デグエリン / 食道癌 / EGFR阻害剤 |
研究成果の概要 |
特異的EGFR阻害剤AG1478添加により歯肉癌細胞株Ca9-22細胞(PIK3CA遺伝子:野生型)においてアポトーシスが誘導されたが、舌癌細胞株HSC4細胞(PIK3CA遺伝子:G1633A変異)においてはアポトーシスが誘導されなかった。Ca9-22にG1633A変異型PIK3CA遺伝子を導入すると、AG1478による死細胞数が有意に減少した。HSC4においてAG1478とデグエリンとの併用効果が確認された。PIK3CA遺伝子変異は口腔癌に対するEGFR阻害剤の効果予測因子の一つでありデグエリンとEGFR阻害剤の併用療法がPIK3CA遺伝子変異口腔癌に対する新たな治療であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔扁平上皮癌の90%以上に上皮成長因子受容体Epidermal growth factor receptor(EGFR)が過剰発現しており、EGFRシグナル伝達系は口腔癌における重要な治療標的である。これまで、切除不能な進行・再発口腔癌において放射線療法や化学療法に対するEGFR阻害剤の上乗せ効果が証明されているが、EGFR阻害剤の効果を予測する因子に関してはいまだに不明であった。本研究によって口腔癌に対するEGFR阻害剤の効果予測因子の一つがPIK3CA遺伝子変異であることが明らかになり、口腔癌に対する個別化医療の可能性が期待される。
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