研究課題/領域番号 |
16K11766
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
岡田 明子 日本大学, 歯学部, 准教授 (10434078)
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研究分担者 |
岩田 幸一 日本大学, 歯学部, 教授 (60160115)
今村 佳樹 日本大学, 歯学部, 教授 (90176503)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | シェーグレン症候群 / 口腔乾燥 / 舌痛 / Piezo2チャネル / 三叉神経節 / ATP / P2X2/3受容体 / Piezo2 / TRPV4 / P2X2/3R / 難治性疼痛 |
研究成果の概要 |
雄性NFS/sldマウスの生後3日目の胸腺を摘出し,唾液腺・涙腺に限局する自己免疫病変を発症させたシェーグレン症候群類似の病態を呈するシェーグレン症候群モデル(SS モデルマウス)を作製し,口腔乾燥による舌痛発症機序の解明を試みた。その結果,SSモデルマウスの唾液分泌量の低下による強い口腔乾燥により,舌粘膜組織の障害が生じてATPが漏出し,舌粘膜上皮におけるPiezo2チャネルとP2X2/3受容体が刺激される可能性が示唆された。また三叉神経節におけるTRPV4の関与も考えられた。機械受容チャネルとシェーグレン症候群における口腔乾燥由来の舌痛覚過敏との関連を解明するさらなる研究が望まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,強い口腔乾燥が舌組織を傷害し,機械受容チャネルであるPiezo2やP2X2/3受容体などが刺激され,舌の痛覚過敏を引き起こす可能性を示した。この結果は,これまで解明できなかった,シェーグレン症候群を含む口腔乾燥による難治性の舌痛に苦しんでいる患者に奏功する鎮痛剤の開発につながる可能性がある。
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