研究課題/領域番号 |
16K11791
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
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研究分担者 |
古川 みなみ 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00806474)
權 相豪 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (90806473)
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
八木 孝和 神戸常盤大学短期大学部, 口腔保健学科, 教授 (10346166)
植田 紘貴 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (10583445)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 握力 / 顎顔面形態 / 不正咬合 / 咬合力 / ブラキシズム / GERD / 精神的ストレス / 四肢骨格筋力 / 顎口腔機能 / 最大咬合力 / サルコペニア / 筋力 / 内分泌因子 / 免疫系因子 |
研究成果の概要 |
最近、咬合力のような口腔機能と握力のような全身機能との関連が注目されている。一方、咬合力は下顎下縁平面角の開大や開咬のような顔面形態や咬合と関連することが知られているが、顔面形態や不正咬合と握力との関連は不明であった。不正咬合を伴う患者において、顎顔面形態および咬合状態に関する計測項目、咬合接触面積、最大咬合力と握力との関連性について検討した。結果から、大きい下顎角や小さいoverbite、および臼歯部の交叉咬合や鋏状咬合を呈する患者の握力は低いことが初めて明らかとなった。また、咬合接触面積ならびに最大咬合力が関与することが推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サルコペニアは、老化に伴う四肢骨格筋の筋肉量と筋力の低下を特徴とする症候群であるが、サルコペニアは握力の低下と共に咬合力の低下が報告されており、将来のサルコペニアを予防するためには、若年者の筋肉量や筋力の低下を阻止することが重要である。本研究は、顎顔面形態や不正咬合が、四肢骨格筋力の指標の一つである握力と関連することを初めて明らかにした研究であり、成長期における咬合機能向上が下顎角開大の予防し、咬合状態の改善が最大咬合力の増加と握力やその他全身の筋力の増加をもたらすことを示唆している。若年者の矯正歯科治療が、将来、高齢期のサルコペニアやフレイルを予防する可能性を初めて示した研究である。
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