研究課題/領域番号 |
16K11793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
郡司掛 香織 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (90448811)
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研究分担者 |
川元 龍夫 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50323704)
森田 淳平 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50737046)
黒石 加代子 (中尾加代子) 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60468303)
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研究協力者 |
水原 正博
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 歯科矯正学 / 歯の移動 / 痛み / ATP / 痛覚過敏 / 歯学 / 疼痛 |
研究成果の概要 |
矯正歯科治療は痛みを伴うが、その発生機序の全容は未だ明らかになっていない.本研究では矯正歯科治療によって歯根膜細胞がアデノシン三リン酸(ATP)を小胞によって細胞外に放出して痛みが発生すると考え調査した。その結果、培養細胞へ圧迫力をかけたときにATPの小胞性放出に関係するVNUTの遺伝子発現が上昇し、ATPの放出が増加した。またラットの歯に矯正力をかけたときの痛み痛み行動が、VNUT阻害薬によって減少した。これらの結果から矯正学的歯の移動時の疼痛発症に,ATPの小胞性の放出が重要な役割を果たしていることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、矯正学的歯の移動における疼痛発症に, HPDL細胞からのVNUTを介した小胞性ATP放出が重要な役割を果たしていることが示された。低用量のクロドロネートは,骨代謝への影響が少なく,既存の鎮痛薬と比較して,強力な鎮痛効果を有し,矯正学的歯の移動への影響が少ない新規の鎮痛薬として役立つ可能性があり、矯正治療において、患者の不快な出来事である歯の移動に伴う痛みの機序解明につながる可能性があり、これまで痛みのために治療を断念していた患者をなくし、さらに患者のQOLや治療に対するモチベーションも大いに向上することが期待され、社会にも大きな影響を与えると予想される。
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