研究課題/領域番号 |
16K11800
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
柿野 聡子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 講師 (30516307)
|
研究分担者 |
松浦 祐司 東北大学, 医工学研究科, 教授 (10241530)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 歯髄診断 / 透過型光電脈波法 / 末梢血管運動 / 非侵襲診断 / 自律神経活動 / ①歯髄診断 / 抹消血管運動 |
研究成果の概要 |
歯髄診断機器として非侵襲的、客観的、定量的な歯髄血流測定装置の開発を目指す中で、本研究では歯髄の血管運動へ影響を及ぼすとされる自律神経活動の歯髄血流への影響について調べた。足浴による歯髄への受動的非侵害性温度刺激時、全身状態の変化と歯髄容積脈波の変化をモニタリングした結果、足浴により体温、前腕血流、心拍数は上昇し足浴後に下降したが、歯髄脈波振幅は足浴中に減少し足浴後に回復した。心拍および歯髄脈波から得られた自律神経活動において、時系列相関は見られなかった。全身状態と歯髄血流循環の相反する結果より、歯髄には恒常性を維持するための特有な血流循環の調節機構を有している可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯髄容積脈波の測定により歯髄血流の有無という観点から歯髄診断を行うことが可能になっている。これまでの研究では歯髄脈波振幅には歯髄血液の酸素飽和度、歯髄腔内血流量、歯の発育が影響することが明らかになっている。本研究より歯髄脈波の発生は中枢の自律神経活動と相関が見られなかったことから、歯髄は独自の血流循環調節機構による血流量の調整や、歯髄血管の収縮拡張運動を行っていると推測された。今後、病的歯髄における歯髄活性の評価法を発展させる上で、本研究により明らかになった健常歯髄の脈動と自律神経活動についての関連性を生かした歯髄の機能評価が期待される。
|