研究課題/領域番号 |
16K11813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
清水 武彦 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (40328761)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 正中過剰歯 / 遺伝要因 / 一塩基多型 / SNP / 上顎正中過剰歯 / 家族性 / ゲノム |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、上顎正中過剰歯発症に関与する遺伝子の解明である。上顎正中過剰歯群と対照群の一塩基多型(SNP)ジェノタイピングアレイ解析を行い、アレル頻度で19番染色体、X染色体、2番染色体上に両群間で示唆的な差を示すSNPが検出されたことから、これらの染色体上に上顎正中過剰歯発症に関わる遺伝要因が存在する可能性が示唆された。また、げっ歯類において上顎切歯部過剰歯発症と関連が報告されている5遺伝子、および歯の初期発生に関与する16遺伝子中の高頻度SNPのアレルの頻度を両群間で調査したが、有意な差は検出されず、他の多型が原因である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上顎正中過剰歯は、永久前歯の位置異常や発育障害の原因となるため、治療の原則は過剰歯の早期診断と抜去である。本研究の成果は、 上顎正中過剰歯発症の早期診断を行うために、遺伝子マーカーを用いた遺伝子検査確立のための新たな方略、方向性を示すものであり、今後の歯科臨床の発展に大きく寄与するものと考えられる。本研究の成果は、今後19、X、2番染色体上の遺伝子のさらなる調査の可能性を示したとともに、上顎正中過剰歯発症に関与する歯の初期発生関連遺伝子の多型マーカーは、高頻度の一塩基多型の箇所ではなく、より稀な頻度で現れる他の多型の可能性を示した。
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