研究課題/領域番号 |
16K11820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
有田 憲司 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20168016)
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研究分担者 |
篠永 ゆかり 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70531961)
阿部 洋子 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (00325268)
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研究協力者 |
入江 正郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | グラスアイオノマーセメント / ハイドロキシアパタイト / 機械的強度 / フッ化物イオン溶出 / ICCMS / イオン徐放能 / 抗菌性 |
研究成果の概要 |
歯科用セメント(グラスアイオノマーセメント,GIC)に歯の主成分であるハイドロキシアパタイト(HAp)を添加したアパタイトアイオノマーセメント(AIC)の商品化に向け,本研究では,その反応メカニズムを解明することを目的とし,本研究においてHApはGICの強度の向上に直接的に関与しているが,フッ化物イオン溶出の向上は、HApの作用ではなく,HAp添加量分だけGIC粉末量が減少しGICの粉液比が低下することが原因であることが示唆された。また,我が国で需要の高い光硬化型GICにもAICの原理が適応することも本研究にて明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、新規AICの高強度で優れた各種イオン徐放能を有することが示されたことは,AICは歯質の脱灰抑制および再石灰化,中和作用・緩衝作用による生体親和性の向上,歯髄炎および歯肉炎の軽減,細菌付着およびプラーク形成の抑制,細菌の酸産生の抑制などの,優れたしかも高い機能性を示唆するものであり,本研究成果を礎に,AICが商品化されれば,旧来の”削って詰める”治療法から脱却でき,予防・口腔管理中心の“安全で優しい歯科医療”の達成が期待できる。
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