研究課題/領域番号 |
16K11828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三木 康史 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (10598395)
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研究分担者 |
北村 正博 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (10243247)
竹立 匡秀 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (60452447)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 非神経性コリン作動系 / アセチルコリン / 塩化カルプロニウム / ムスカリン受容体 / 歯周組織再生 / 骨代謝 / 歯根膜 / 歯周再生医学 |
研究成果の概要 |
本研究では、コリン作動薬である塩化カルプロニウムが骨代謝に及ぼす影響を検討した。また歯周組織に発現するコリン作動系構成要素を探索およびアセチルコリンが歯周組織構成細胞における炎症反応の制御に及ぼす影響を検討した。その結果塩化カルプロニウムには有意に骨新生する作用があるとの結果を得た。また歯肉上皮細胞および歯肉線維芽細胞にコリン作動系構成要素がmRNA、タンパクレベルで発現していることが明らかとなった。また歯肉上皮細胞においてアセチルコリンは炎症性サイトカイン(IL-8)を抑制する作用があるとの結果を得た。これは歯周組織でコリン作動系が骨代謝や炎症反応の制御に関与していることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周組織構成細胞にコリン作動系構成要素が発現していること、血管および神経系に作用するコリン作動薬である塩化カルプロニウムに骨新生作用がある可能性があること、アセチルコリンが歯周組織における炎症反応の制御に関与している可能性があることが明らかとなった。これらの結果は歯周組織を構成する細胞、血管および神経にコリン作動系が作用し、歯周組織の恒常性維持に関与していることを示しており、歯周病の病態解明や新たな歯周組織再生療法の開発に寄与するものと考えている。
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