研究課題/領域番号 |
16K11848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
坂上 竜資 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (50215612)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | セメント芽細胞 / 上皮間葉転換 / apical bud / Hertwig上皮鞘 / セメント質 / Malassezの上皮遺残 / 歯の再生 / 歯周組織再生 / 歯の発生 |
研究成果の概要 |
齧歯類の切歯は生涯にわたって伸び続け、その根尖部には上皮系の組織幹細胞の集団apical budがある。GFP発現マウス(ほぼ全身の細胞が緑色の遺伝子改変マウス)からapical budを含む組織を採取し、野生型マウスが生きたままの状態で置き換える実験モデルを作成した。その結果、解剖学的に正常像を示しGFP陽性細胞の一部がセメント芽細胞として存在しているのを観察した。さらに精度を上げて、apical bud のみを採取、分散化し、極細の注射針で野生型マウス歯根膜腔に注入したところ、細胞はセメント質中に取り込まれているのが観察された。これらの所見は、歯の発生と再生に関わる重要な発見となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯の発生と歯根膜の恒常性維持のメカニズムに関しては、未だに最も基本的な部分で未解明な点が多々ある。近年、Hertwig上皮鞘の細胞(HERS細胞)が上皮間葉転換を起こしてセメント芽細胞(歯根表面で骨につながる組織を作る細胞)に分化するという説が提唱されている。しかし、証明手段が無かったために未だ確証が得られていない。われわれの開発した動物実験の手法により、メカニズムの解明が期待される。将来的にはHERS細胞をソースとした、画期的な歯の発生や歯周組織再生療法へと発展する可能性がある。
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