研究課題/領域番号 |
16K11890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
三串 伸哉 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (20507769)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 摂食嚥下障害 / 摂食嚥下リハビリテーション / 舌圧 / 唾液誤嚥 / 誤嚥性肺炎 / 嚥下内視鏡検査 / 嚥下造影検査 / リハビリテーション / 老年歯科学 |
研究成果の概要 |
本研究では嚥下障害患者に対し舌圧を計測し、唾液誤嚥(唾液貯留)との関係を明らかにすることを目的とした。長崎大学病院で嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査を同日に行った嚥下障害患者を対象とし、対象は男性54人、年齢の平均は68±11歳であった。唾液貯留と舌圧のスピアマンの順位相関係数は-0.38(p<0.01)で弱い相関を認めた。本研究では主に唾液の貯留と食物の貯留、舌圧、嚥下時の喉頭の垂直移動距離に弱い相関を認めた。嚥下機能評価で唾液の貯留が多い患者や唾液の誤嚥が疑われる患者に対しては舌圧強化および喉頭挙上を強化する訓練が効果的と考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者や嚥下障害患者で舌圧の低下が報告されており、唾液誤嚥のある患者においても舌圧の低下が予想され、唾液誤嚥の改善には舌圧の強化が有用で舌圧の改善により唾液誤嚥が改善する可能性がある。これまで舌圧と嚥下障害、食物の誤嚥との関連に対する報告は有るが、覚醒時の唾液誤嚥と舌圧の関係を調査した研究は無い。嚥下障害患者においては少なからず唾液の誤嚥が起きており、食事中の誤嚥への対応同様に重要な課題と考える。舌圧と唾液誤嚥の関連、舌圧の強化による唾液誤嚥の改善が判明すれば、唾液を誤嚥する患者への訓練法として舌筋力強化の重要性を示すこととなり、臨床的に非常に意義のあるものとなり得る。
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