研究課題/領域番号 |
16K11891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
隅田 好美 大分大学, 福祉社会科学研究科, 教授 (90377185)
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研究分担者 |
小林 正治 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80195792)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔がん / 心理社会的ニーズ / アイデンティティ / 口腔機能障害 / 口腔機能低下症 / QOL / 心理的ニーズ / 質的研究 / 連携 / 生活支援 / 癌 / 医療・福祉 / 歯学 |
研究成果の概要 |
口腔がん患者のアイデンティティの崩壊・再構築のプロセスと関連要因を明確にすることを目的とし、19名の口腔がん患者へのインタビュー調査と、質問紙調査、SEIQoL-DWを実施した。 手術による口腔機能障害により心理的苦痛が生じ、社会関係が減少することでQOLが低下した。また、家族役割・社会役割の認識がアイデンティティの崩壊や再構築に影響していた。 さらに、高齢の口腔がん患者は食生活が変化することで低栄養となりやすいだけではなく、社会関係が減少することから、フレイルとなり要介護状態に繋がる可能性が高くなることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん患者への身体的、心理的、社会的、スピリチュアルのトータルペインに対する支援が重視されている。しかし、口腔がん患者の社会的苦痛に対する支援が充分に行われているとは言い難く、研究もほとんどない。 本研究により、口腔がんを有する患者のアイデンティティが崩壊するプロセスを明確にすることで、口腔がん患者の人生が豊かなものになる可能性が高くなる。また、社会福祉士は心理・社会的支援を得意としており、口腔がん患者のトータルペインを視野に入れた支援を行うための、歯科専門職と福祉専門職との連携が広がる可能性が高くなる。
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