研究課題/領域番号 |
16K11909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅野 恵美 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10431595)
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研究分担者 |
川上 和義 東北大学, 医学系研究科, 教授 (10253973)
館 正弘 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50312004)
丸山 良子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (10275498)
丹野 寛大 東北大学, 医学系研究科, 助教 (10755664)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 創傷治癒 / バイオフィルム / ダメージ関連分子 / 慢性創傷 / 炎症 / ダメージ関連分子パターン / ダメージ関連分子パターン(DAMPs) / DAMPs |
研究成果の概要 |
慢性創傷では、治癒の阻害に死細胞から放出されるダメージ関連分子パターン(DAMPs)の関与が示唆されているが明らかではない。 本研究ではDAMPsとその受容体発現を解析した。創部から抽出したmRNAを用い、Dectin-2が皮膚損傷後12時間をピークとして発現が高まり、その後低下することを確認した。Dectin-2は主に創部に集積した好中球の約40%、マクロファージの約32%に発現していることをフローサイトメトリー解析で明らかにした。Dectin-2が認識するDAMPsがDectin-2陽性細胞周囲に存在していることを免疫組織化学的に確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、慢性創傷では炎症反応の遷延が問題視されてきたが、その主体は外来性の病原微生物や病原微生物由来のPAMPsであると考えられてきた。 本研究により、宿主由来(内因性)のDAMPsが創部領域において存在することが、さらにDAMPsの認識に働く受容体を持った細胞が多数浸潤しているという結果を得た。これらが創部の炎症反応遷延や治癒遅延に多大なる影響を与えている可能性があり、今後さらなる解析が必要であると考える。
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