研究課題/領域番号 |
16K11918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
三浦 奈都子 (小山奈都子) 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (40347191)
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研究分担者 |
武田 利明 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (40305248)
石田 陽子 山形大学, 医学部, 講師 (60322335)
及川 正広 東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (60537009)
高橋 有里 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (80305268)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 点滴漏れ / 抗がん剤 / 血管外漏出 / ステロイド局所注射 / 罨法 / 冷却 / 起壊死性抗癌剤 / ドキソルビシン / 冷罨法 / 冷却時間 / 皮膚障害 / 起壊死性抗がん剤 / リアルタイムPCR / TNF-α / 看護技術 / 静脈炎 |
研究成果の概要 |
抗癌剤が点滴漏れすると皮膚が壊死する場合がある。本研究では、起壊死性抗癌剤に対するステロイド局所注射と罨法の効果について検討した。ドキソルビシン・ビノレルビンをマウス皮膚に投与し、ステロイド注射群、生理食塩液注射群、何も実施しない群で比較した。 その結果、どの群にも潰瘍が形成され、組織学的にも炎症が起きていることが確認された。また、TNF-αの発現量は、ドキソルビシンでは差がなく、ビノレルビンではステロイド局所注射群が増加していた。ドキソルビシンの漏出後に20度前後の冷罨法を実施した。1時間継続して冷却する方法と15分間の冷罨法を4回繰り返す方法を比較したが、皮膚障害の程度に差はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで抗がん剤が点滴漏れした場合には、ステロイド局所注射が行われてきた。しかし、本研究の結果ではステロイド局所注射を行っても行わなくても皮膚障害の程度に差がなく、潰瘍形成や炎症反応を抑制するには至らなかった。局所注射は苦痛を伴う処置であるため、実施には十分な配慮が必要である。本研究の結果は、抗がん剤の点滴漏れ時に推奨されてきたステロイド局所注射の効果を再検討する一助となると考える。
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