研究課題/領域番号 |
16K11983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武村 雪絵 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (70361467)
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研究協力者 |
國江 慶子
髙橋 好江
佐藤 博子
池田 真理
佐々木 美奈子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 看護管理 / 組織運営 / 研究手法開発 / 事例研究 / 看護師 / 東日本大震災 / 原発事故 / 自主的避難 / 福島原発事故 / 病棟再編 / 組織ダイナミクス / 組織内葛藤 / 倫理的課題 / 自主避難 / 看護学 / 看護管理学 |
研究成果の概要 |
本研究により、個人の語りから個人を超えて存在する職場の現象を描く「複数組織事例研究手法」を開発した。この手法は、個人や施設の匿名性を保ちながら、複数の組織に共通するダイナミクスを詳細に描くことができるため、他の場にも転用しやすい理論を生成できる。本研究では実際にこの手法を用いて、原発事故後に福島県内避難指示隣接地区で稼働を続けた病院で看護師長及び看護師が経験した現象を、個人や施設を超えて共通する職場のダイナミクスとして多角的かつ詳細に描いた。また、この手法を用いて研究を遂行・公表する際に必要な倫理的配慮も明らかにした。「複数組織事例研究手法」は看護管理学の発展に寄与するものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した「複数組織事例研究手法」は少数事例や固有事例を多角的かつ詳細に分析し、個人の語りのデータから個人や施設を超えて共通する組織現象を職場のダイナミクスとして描くことを可能とする。データ間やデータ内の内容に生じた矛盾に注目し、統合的に説明できる理論を追究するため、他の場への転用可能性が高い理論を生成できる。この手法で研究を遂行する際の倫理的課題と対策も明らかにしたため、協力施設や参加者、及びその関係者を守りながら、現場の事例から看護管理学の知見を析出し蓄積することが可能となった。この手法が今後、看護管理学の発展に寄与することが期待される。
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