研究課題/領域番号 |
16K12032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
遠藤 和子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (80307652)
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研究分担者 |
藤澤 由香 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (60711942)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食卓の営み / 糖尿病 / 移行 / 看護 / 療養指導 / 看護実践 / モデル / 糖尿病看護 / 慢性看護 / 看護モデル / 食看護 / 慢性病看護学 |
研究成果の概要 |
食卓の営みに着目した看護モデルは,食卓のスケッチを描きながら,その食卓の営みを語ることで自らの生活を客観視することを助け,患者の内面の変化から糖尿病のセルフケア行動に向かうことを支援するものである.2型糖尿病中高年女性を対象に開発されたこのモデルを,合併症の進行や家庭・経済的な移行が複合的に生じてゆらぐ男性や1型女性に対象を広げて看護援助に用いた.その結果,それぞれが生活の営みとセルフケア行動が両立できる方略を見出すことができた.これより,このモデルが移行にゆらぐ対象への有用な援助方法の一つとなると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病発症のピークとなる中高年の糖尿病患者のうち,糖尿病の進行と合併症や余病の発症に仕事や家族の変化が加わり,自分自身の気持ちも「ゆらぐ」ことで食事や運動などの自己管理行動に向かうことが難しい男女には,本人のみならず看護師も援助の難しさを感じてきた.今回有効であると確認された「食卓の営みに着目した看護実践モデル」を用いた援助は,患者に気持ちの切り替えと行動の変化を導き,援助方法の一つとなることを示すとともに,看護師の実践力の向上にも効果がみられた.この援助方法の活用は,これまで難しいとされてきた患者の自己管理行動の促進に貢献できると期待される.
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