研究課題/領域番号 |
16K12062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
坂口 美和 (荒木美和) 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (90340348)
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研究分担者 |
佐々木 裕子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (10351149)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 中年期男性 / 配偶者の死 / 家族 / 強み / 男性遺族 / KJ法 / KJ法 / 遺族ケア / 看護学 / ターミナルケア |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、病気で妻を亡くした中年期男性と研究者が協働し、死別前から現在に至るまでの家族の歴史に焦点を当てた体験の語りの中で家族の強みを探索し、家族の強みの全体像を明らかにすることであった。研究協力者は6名であり、妻と死別をして1年~4年経っていた。妻の療養に伴い、在宅緩和ケアチームの協力を得ている人もいた。語りをKJ法の手法に基づき、「強みの」解釈を行った。家族の強みは多岐にわたる。「家族を守ることができた」「在宅で看る困難を超えてきた」「最善を尽くせた」「体験を無駄にしない」「亡き妻も含めた家族の新たなつながりをもつ」「仕事の都合を付けられる」「人生を意識して生きる」要素が見出せた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妻を亡くした中年期男性は、精神的身体的健康障害リスクが大きい。大きな喪失感を味わうと、悲しみだけにとらわれて自分の力に気づかなかったり、過小評価したり、家族それぞれがもつ可能性に気づかないことが多いと言われている。しかし、全ての家族には喜びを分かち合い、苦悩を乗り越え対処してきた強みがある。中年期男性家族の強みの全体像を明らかにすることで、一見脆弱に見える家族を彼らの強みの視点から少しでも理解を深めることができる。そして、死別の様々な課題に対処する力を支えるケアの示唆を得ることができる。
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