研究課題/領域番号 |
16K12081
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中山 奈津紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (30454375)
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研究分担者 |
平井 真理 椙山女学園大学, 看護学部, 教授 (90242875)
宮地 正彦 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80242874)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 身体活動量 / 心拍変動 / 副交感神経活動 / 昼寝 / 自律神経活動 / 日常生活活動量 / 在宅運動療法 / 腎機能保護 / 循環器疾患 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、循環器疾患患者が自宅で実施出来る運動によってその効果を心拍変動で把握することであった。運動としては活動量計で測る、睡眠・入浴以外の日常の生活活動量の全て、そしてハンドグリップによる握力運動であった。在宅での握力運動を促し受診時に握力を、日常生活活動量は活動量計を1か月間貸与して測定した。加えて心拍変動を用いて自律神経活動指標を得た。 握力運動を促すと日常生活の活動量が増加することを明らかにした。さらに日中の休息時間について分析を行い、活動量の減少していない患者の昼寝は、循環器疾患の予後予測因子である副交感神経活動を賦活化し、疾患の進行抑制に効果がある可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う動脈硬化性疾患である循環器疾患に対するリハビリテーションは、今後の超高齢化社会において、循環器疾患の進行と合併症の発症を抑制し、QOLを維持向上するために重要である。今回、安価なハンドグリップを用いた介入により、日常生活活動量が増加することを明らかにしたことは、高齢者が自宅でのリハビリテーションを可能にする一つの可能性を示した。またさらに、日常生活活動量の減少を伴わない患者の昼寝は、副交感神経活動を賦活化することが明らかになった。このことは、高齢者における健康を維持するためには、運動やリハビリテーションの視点だけでなく、生活習慣そのものをとらえる必要性を示唆した。
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