研究課題/領域番号 |
16K12145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
森 健治 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (20274201)
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研究分担者 |
伊藤 弘道 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (10398018)
原田 雅史 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (20228654)
橋本 浩子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (80403682)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 絵本の読み聞かせ / NIRS / 前頭前野 / デフォルトモードネットワーク / リラックス / Broca野 / 音読 / 黙読 / 小児看護学 |
研究成果の概要 |
絵本の読み聞かせ聴取時の脳反応についてNIRSを用いて評価を行った。対象は中学生から大学生100名。NIRS測定のため両側前頭前野に25チャンネルのプローブを装着した。絵本の読み聞かせ聴取時、ほとんどの例で前頭前野正中部において酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)濃度の減少を認めた。oxy-Hb濃度変化量とリラックスの度合いとの間に相関関係がみられ、前頭前野正中部の血流低下はリラックス効果を反映していると考えられた。前頭前野正中部は、安静時に活動のみられるデフォルトモードネットワークの主要構成部位である。絵本の読み聞かせ聴取によりマインドワンダリングや自己内省なども抑制されている可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
絵本の読み聞かせは、幼児期に就寝時などに行われることが多く、心が落ち着くことが経験的に示されてきたが、科学的な検証は行われてはいなかった。心の悩みを抱えることの多い中学生以上では、絵本の読み聞かせが行われることも少ない。絵本の読み聞かせを中学生や成人が聴取することで、リラックスしたり、ストレスが軽減されることが脳反応の計測により明らかになったことが本研究の学術的意義である。今日の学校生活や社会生活において心の不調を訴え不登校などの悩みを抱える児童・生徒・学生等に絵本の読み聞かせをすることでストレスが軽減され、不登校予防の一方策としても応用可能と考えられる。
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