研究課題/領域番号 |
16K12158
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 岩手保健医療大学 (2018-2021) 八戸学院大学 (2017) 長野県看護大学 (2016) |
研究代表者 |
長南 幸恵 岩手保健医療大学, 看護学部, 准教授 (00648032)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 感覚 / 行動 / 生活 / 触覚 / 触質感 / 触知覚 / 視知覚 / 介入研究 / 困難 / 特性 |
研究成果の概要 |
本研究では、集団生活でのASDのある児の行動を参与観察し、感覚の観点から質的にデータ収集し、分析した。その結果、未就学児6名(平均年齢4.87歳)の集団生活における不適応な行動に関連する感覚の種類や行動の多様性が明らかとなった。ADHDの併存診断を受けていないASDであっても視覚や聴覚の注意機能に課題があるものと推察された。また、社会生活上の困難と触覚との関連についての実験研究として、触覚に関する神経心理学的検査を実施した。ASDのある児3名(平均年齢15.09歳)のうち、2名に質感の視知覚と触知覚に不一致がみられ、同様の特性を持つASD児が想定以上いることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果から、集団における生活文脈でのASDのある児の感覚と関連する行動の詳細を明らかにした事によって、感覚に関する「合理的配慮」を含めた個別性のある支援を検討できる。集団での生活場面での感覚と行動との関連を明らかした研究は、本研究以外されていないため、ASDの感覚特性がどのような行動を引き起こしているのかを示した本研究の意義は大きいといえる。さらに、本研究は、ASDの生活上の困難に影響する触覚に関する神経心理学的研究でもある事から、ASDの神経学的触覚特性を解明する一助になると考える。
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