• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

他害行為を行った精神障がい者の評価,治療,社会復帰支援における看護師の役割

研究課題

研究課題/領域番号 16K12240
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 高齢看護学
研究機関石川県立看護大学 (2022-2023)
東京医科歯科大学 (2016-2019)

研究代表者

美濃 由紀子  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50318002)

研究分担者 宮本 眞巳  亀田医療大学, 看護学部, 教授 (30209952)
田上 美千佳  東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 教授 (70227247)
江本 豊  京都医療科学大学, 医療科学部, 教授 (90278284)
岡田 幸之  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40282769)
研究期間 (年度) 2022-01-04 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード司法精神看護学 / 医療観察法 / 多職種チーム医療 / 指定医療機関 / 精神保健看護学 / 司法精神医学 / 指定入院医療機関 / 指定通院医療機関 / 大学院教育 / 精神看護学 / 多職種連携
研究開始時の研究の概要

本研究では、4つのサブテーマの検討を通じて、司法精神医療における看護職が果たす役割の明確化を図り、精神科医療の質向上のための具体策を提案する。医療観察法施行後の経過の中で、司法精神医療のノウハウは徐々に蓄積されつつあるも、還元という課題への認識は、一般精神医療の分野において十分に浸透しているとは言い難く、看護師が担う役割は、きわめて多岐にわたることから司法精神医療で行われているケアの実態を明らかにすることを通じた啓発と司法精神看護学教育の充実は必須課題である。司法精神医療制度や専門教育体制は、国による違いが大きく、それらの充実のための国際的な視点からの検討を行っている。

研究実績の概要

本研究は、他害行為を行った精神障がい者の評価、治療、社会復帰支援における看護師の役割の明確化を図り、精神科医療の質向上のための具体策を提案すること、および司法精神医療を担う看護職の育成と司法精神看護学教育の方向性について示唆を得ることを目的としている。医療観察法の制定により重大な他害行為を行った精神障がい者の医療は、飛躍的な改善を遂げたのは周知の事実であり、同法の目標として、司法精神医療で得られたノウハウを一般精神科医療へ還元し、精神科医療全体の底上げをすることが挙げられている。しかしながら、医療観察法施行後の経過の中で、一般精神医療の分野や看護教育への還元という課題
の認識は、十分に浸透しているとは言い難く、司法精神医療で行われているケアの実態を明らかにすることを通じた啓発と司法精神看護学の基礎教育の充実は必須課題である。また、司法精神医療制度や専門教育体制は、国による違いが大きく、それらの充実のための国際的な視点からの検討は欠かせない。
本研究では、4つのサブテーマ「1.日本における医療観察法対象者に対する治療・評価・社会復帰支援」、「2.日本における司法精神医学・司法精神看護学教育の方向性」、「3.日本と欧米諸国と司法精神医療教育体制の違い」、「4.司法精神医療制度の国際比較」に沿って、検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

サブテーマ1では、医療観察法通院処遇対象者に対する治療・評価・社会復帰支援として、報技術を利用した見守りシステムの開発とその支援方法に関する検討を行い、その成果について学会にて発表した。サブテーマ2では、日本における司法精神看護学の基礎教育の実態調査として全国調査を行い、データ収集を終了した。サブテーマ3と4では、日本と欧米諸国の司法精神看護教育体制の違いや司法精神医療制度の違いについての調査を続けている。

今後の研究の推進方策

今年度も引き続き、4つのサブテーマに沿って検討を進めていく。サブテーマ1では、昨年度明らかになった情報技術を利用した見守りシステムの項目について実証実験を進めていく。サブテーマ2では、収集したデータを分析し、成果を発表していく。共同研究者や研究協力者との連携を強化し、グローバルかつ多職種チームの視点を取り入れた検討を重ねることを通じて、医療観察法対象者に対する治療・評価・社会復帰支援と日本における司法精神看護学教育の方向性についてついて提案していきたいと考える。

報告書

(6件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 医療観察法の医療 刑事司法から一般精神医療への流れをつくり対象者と社会をつなぐ2017

    • 著者名/発表者名
      岡田幸之、河野稔明、安藤久美子
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 17巻6号 ページ: 758-762

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 国公立大学における「司法精神看護学」の学部教育内容の検討2023

    • 著者名/発表者名
      美濃由紀子, 松浦佳代, 菊池安希子
    • 学会等名
      第19回日本司法精神医学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 医療観察法にもとづく通院処遇対象者への訪問看護に関する研究動向と課題の検討2023

    • 著者名/発表者名
      竹内雅結, 川俣文乃, 大江真吾, 美濃由紀子
    • 学会等名
      第30 回日本精神科看護専門学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Investigation of in-home monitoring methods for forensic outpatients treated under the Medical Treatment and Supervision Act2023

    • 著者名/発表者名
      Yukiko Mino, Takaki Makino, Yutaka Emoto
    • 学会等名
      The 43rd Joint Conference on Medical Informatics
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 「司法精神看護学」の学部・大学院教育の実際と展望-東京医科歯科大学における看護教育の試み-2016

    • 著者名/発表者名
      美濃由紀子
    • 学会等名
      第53回 日本犯罪学会
    • 発表場所
      東京医科歯科大学(東京都、文京区)
    • 年月日
      2016-12-03
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 精神科認定看護師(司法精神看護領域)の担う役割と今後の課題 -認定看護師へのグループインタビューを通して-2016

    • 著者名/発表者名
      中川佑架,美濃由紀子,宮本真巳
    • 学会等名
      第23回 日本精神科看護専門学術集会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟県、新潟市)
    • 年月日
      2016-11-26
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 医療観察法対象者の退院後初期の地域生活体験 -入院処遇中の地域移行支援の検討-2016

    • 著者名/発表者名
      西平心華子,美濃由紀子,田上美千佳
    • 学会等名
      第12回 日本司法精神医学会
    • 発表場所
      千葉大学(千葉県、千葉市)
    • 年月日
      2016-06-18
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi