研究課題/領域番号 |
16K12247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
古謝 安子 琉球大学, 医学部, 教授 (30305198)
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研究協力者 |
國吉 緑 琉球大学
高原 美鈴
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小離島 / 高齢者 / 島内在宅介護看取り / 地域包括ケアシステム / 要介護高齢者 / 小規模離島 / 在宅介護 / 看取り |
研究成果の概要 |
介護施設のない3小離島において、島内で在宅介護し看取る要因について質的に研究した。介護経験プロセスの解析から、高齢者との親密な絆、島内生活継続意志、親族からの介護支援と介護代行、高齢者の安定した病態の4要因が明らかになった。介護サービスの乏しい中で高齢者の介護と看取りを引き受ける主介護者の信念や協力する親族の存在が重要であった。 また地域包括ケアシステム構築に係る関係者の経験プロセスから、要介護高齢者の本島への移動、住民気質に応じた取り組み、医療介護資源の不足、目標不明の連携が確認された。政府は小離島の特性を踏まえた地域包括ケアシステム構築の目標と方法を示す必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
介護基盤体制が脆弱な小離島の島内在宅介護看取り要因の研究成果から、離島のみならず過疎地域や介護サービスが得られない地域においては、介護者の信念や関係性および高齢者の病態は在宅介護看取り実現の重要な要素であると確認された。また小離島の地域包括ケアシステム構築に係る関係者の経験から抽出された苦悩や課題から、都市部のネットワークに焦点を当てた現行政策との齟齬が表出されており、大都市以外や過疎離島地域を意識した政策が必要であるとの社会的意義が示された。
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