配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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研究成果の概要 |
男性家族介護者の特性・ニーズを明らかにし,介護負担軽減と虐待防止支援プログラムを開発することを目的とした.その結果,夫は,年を重ねた夫婦の絆が在宅で介護を続ける強みであった.息子は,親子の愛情を根底に介護を始め,当初は介護方法に戸惑い負担が生じていること,解決しようと学習して自分のペースを守りたい思いが強くなることが明らかになった.したがって,支援に際しては介護開始当初は介護方法支援を目的とした介入が重要で,介護に慣れてきた段階は,介護に完璧さを求めすぎないように定期的に支援する必要があることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プログラムの開発の完成に向けては,男性が介護することに張り詰め,頑張りすぎないような支援,介護度の高い被介護者を介護している介護者には,特に自身のための時間と,休息や気晴らしの時間を確保できる支援体制を検討する必要がある.年齢が若く,同性を介護する男性は, ストレス対処能力が低く,がっかりした思いで介護する傾向があるため,虐待防止の観点からも特に支援を充実させる必要がある. 開発の完成に向けては,介護負担の軽減, 個別事例への具体的な対策の検討を重ね,質的,量的調査の両側面から一般化できる対策について検討していくことが,男性介護者の負担感軽減,ストレス緩和,虐待防止につながると考えられる.
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