研究課題/領域番号 |
16K12258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 関西医科大学 (2018-2019) 兵庫県立大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
李 錦純 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (60584191)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 多文化共生 / 在日外国人 / 介護保険 / 在宅ケア / 高齢者 |
研究成果の概要 |
在宅要介護の在日外国人の支援のための指標となる、包括的な在宅ケア支援モデルの開発を目的とした。研究結果から、(1)同文化・言語の接触による心の安寧、(2)介護保険制度の理解を促す持続的対応、(3)多職種連携による共通理解とケアの統一、(4)言葉のみによらないコミュニケーションツールの工夫と活用、(5)通訳対応可能な社会資源の発掘と活用、(6)特有の葬送儀礼文化に対する理解、(7)死生観の違い、(8)国内外問わず別居家族・親族とのつながりを理解、(9)清潔ケアへのとらえ方、(10)経済格差による在宅ケアへのとらえ方、(11)移住歴を含むライフコースの理解が、支援モデルの構成要素として抽出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在宅要介護の在日外国人への包括的な在宅ケア支援モデルの作成と適用により、顕在化・深刻化している介護問題を解決する方略を実証的に示し、成果の可視化に役立てられる。また、対象の介護予防、重度化予防、健康状態の悪化予防、家族介護者の負担軽減につながり、地域社会において持続可能な保健医療福祉に貢献できる。支援モデルの作成・検討過程に在宅ケア専門職が参加することにより、在日外国人に対する理解の促進と専門職意識の向上に寄与し、在宅ケアの質の向上が期待できる。多文化共生社会の観点からも、在日外国人を地域社会の構成員としてとらえた介護サービスの公平性の確保と質の担保という点で、意義を有するものと考える。
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