研究課題/領域番号 |
16K12348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
谷山 牧 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (40413166)
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研究分担者 |
山下 留理子 国際医療福祉大学, 大学院, 准教授 (90380047)
保母 恵 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (20757603)
藤田 千春 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 准教授 (70383552)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 生活保護受給者 / 就労支援 / 福祉から就労 / ストレスコーピング / トラウマ / トラウマインフォームドアプローチ / 生活保護 / トラウマ・インフォームド・アプローチ / ソーシャル・サポート / 健康特性 / Workfare / 生活困窮者自立支援 / 就労準備支援 / 自立 / 看護学 / 公衆衛生 / 貧困 / ソーシャルスキル |
研究成果の概要 |
比較的若い世代の生活保護受給者の就労意欲に影響を与える健康特性を検討した。当事者インタビューの結果、健康特性として【他者から理解されがたい持続的な苦痛】【精神的防御力の低さ】【社会的適応力の低さ】【自己流の健康管理】があり、これらはトラウマティックストレスにより引き起こされている可能性が考えられた。このうち、【精神的防御力の低さ】【社会的適応力の低さ】の改善を目指し、トラウマ・インフォームド・アプローチを基盤とした「ストレス対処講座」を作成し、評価を行った。参加後、自覚的健康度や自尊感情には有意な変化はなかったものの、不安・不確実感の有意な軽減が認められ、ストレス反応の改善傾向が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重篤な疾患や障害のない、比較的若い生活保護受給者に対する世間の目は厳しい。本研究では、就労支援を受ける生活保護受給者の就労への障壁となる健康特性を明らかにした。【他者から理解されがたい持続的な苦痛】【精神的防御力の低さ】 【社会的適応力の低さ】といった特性があることで、就労意欲があっても就労に結びつかない状況にあることが示された。また、これらの特性は、過去のトラウマに関連している可能性が考えられたため、トラウマ理解に基づいた支援が必要だと考えた。トラウマ理解に基づくプログラムを実施・評価することで、安心できる場を提供し心身の状況を整えることが、就労支援の一環として有効である可能性が示された。
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