研究課題/領域番号 |
16K12358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
吉田 いつこ 安田女子大学, 看護学部, 准教授 (90635088)
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研究分担者 |
堀江 修 天理医療大学, 医療学部, 教授 (50304118)
楾 清美 山陽女子短期大学, その他部局等, 准教授 (50774246)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ラオス伝統的民謡 / タイ肝吸虫 / ヘルスプロモーション / タイ肝吸虫症 / ラオス / 伝統的民謡 / 口承伝統 / 健康教育 / ラオス人民共和国 / ラオ人民共和国 |
研究成果の概要 |
タイ肝吸虫症対策のために、ラオス伝統的民謡「ラム」を活用した健康教育教材を社会学習理論とEntertainment-Educationのアプローチに基づき開発した。開発した教材は、対象地域で約6か月間の介入を実施し、その教育的効果を評価したところ、介入後にタイ肝吸虫感染経路および予防方法に対する知識は介入前よりも有意に上昇し、魚の調理法に関する修正すべき信念は改善する傾向にあった。しかし、タイ肝吸虫感染の深刻さに関する認識は下がる傾向にあり、媒体の改善点が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
途上国における健康教育は、健康のメッセージを伝達する様々な媒体が開発されてきたが、その媒体を効果的に活用できる人材が少ないという問題があった。口承伝統を用いた健康教育は、健康教育を実施する人材教育を行わなくても媒体を視聴することで効果があり、特に、これまで困難と考えられてきた住民の伝統的な信念を変化させることが可能であることが示唆された。この知見は、ラオスのみならず、タイ肝吸虫症の流行地域であるタイ、カンボジア、ベトナムにも展開可能である。またタイ肝吸虫症対策だけでなく、そのほかの様々な公衆衛生上の問題解決にも活用することができると考えられる。
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