研究課題/領域番号 |
16K12370
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
震災問題と人文学・社会科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
工藤 宣子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (60305266)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大規模自然災害 / 養護教諭志望学生 / 教育プログラム / 表情分析 / 研修プログラム |
研究成果の概要 |
教育系養護教諭養成系学部においては、災害発生時の養護教諭の対応に関わる系統だった学習が行われていないことが明らかになった。 また、被災3県の養護教諭部会発行の報告書等の分析から、養護教諭の惨事ストレス等については、本人の問題等として処理され、養護教諭自身の精神的なケアについてはほとんど問題にされていないことが明らかになった。 加えて、養護教諭の心的疲弊に関連すると思われる他者感情への敏感性に関わる表情分析能力(微表情検知能力)は共感性が高いものの方がそうでない者より誤認知する可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模自然災害発災時、養護教諭は避難所となる学校における被災者のケアや勤務校の児童生徒の心身のケアを担う立場にある。しかし、それに備えた事前学習は系統的に行われているとはいいがたく、養護教諭自身の外傷性二次的ストレスや惨事ストレスに対するケアについてはほとんどされていない現状が明らかになった。 大規模自然災害発災時、養護教諭はその能力を発揮するためには養護教諭自身の心身の安定が必須である、本研究において、養護教諭自身のメンタルヘルスに関わる研修や、脅威完成ストレスを誘発する認知特性の傾向が示唆されたことは今後の研究の発展に寄与すると思われる。
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