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災害被災地における住民活動の規定要因に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K12371
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 震災問題と人文学・社会科学
研究機関東京大学

研究代表者

大堀 研  東京大学, 社会科学研究所, 助教 (20436603)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2016年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード集合的アイデンティティ / 受援力 / 住民活動 / 地域像
研究実績の概要

本研究の目的は、被災地の復興にとって重要な存在であるNPOなどの住民活動の災害後における活動を規定する要因を検討することである。具体的には、申請者が2006年より調査を実施しており、東日本大震災を経験した岩手県釜石市を調査地とし、複数の住民活動団体のケーススタディーを通じて、「集合的アイデンティティ」(団体メンバーが共有する仲間意識・状況認識などを意味する)と住民活動との関係を検証し、それが地域社会に及ぼす影響を考察する。
平成28年度は、未収集の先行研究を数多く収集し分析枠組みの深化を図るとともに、釜石市での文献資料の収集、インタビュー及び参与観察調査を実施した。計3回の調査旅行を実施し文献資料を収集するとともに、(一社)「三陸ひとつなぎ自然学校」、任意団体「NEXT KAMAISHI」、ならびに釜石市総合政策課が事務局として関与した「釜石◯◯(まるまる)会議」(住民活動の生成を支援するワークショップ)などの観察データ、インタビューデータを蓄積した。
これらの調査を通じて、地域住民と外部支援者との間で「集合的アイデンティティ」が形成されることの重要性を示唆するデータを得ることができた。「三陸ひとつなぎ自然学校」ならびに「NEXT KAMAISHI」は、外部支援者も団体運営の中心を担っており、地域住民と外部支援者との間に仲間意識すなわち「集合的アイデンティティ」が形成されている。釜石市の住民活動団体の中では受援力が高いと言い得る。その二団体が、「釜石◯◯会議」運営の中心的人材をも輩出しており、自身達以外の新たな住民活動の生成支援にも最も積極的な存在となっている。災害後の受援経験・外部支援者との「集合的アイデンティティ」の形成が、地域における住民活動生成に向けた支援活動に転化している可能性があることを把握した点が、重要な研究成果の一つである。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 災害復興過程における住民活動の生成と「受援力」に関する検討 岩手県釜石市の活動団体を事例として2017

    • 著者名/発表者名
      大堀 研
    • 学会等名
      第3回東日本大震災研究交流会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都・新宿区)
    • 年月日
      2017-03-10
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 災害被災地における住民活動に関する検討―岩手県釜石市を事例として―2016

    • 著者名/発表者名
      大堀 研
    • 学会等名
      地域社会学会第41回大会自由報告部会1-1
    • 発表場所
      桜美林大学(東京都・町田市)
    • 年月日
      2016-05-14
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [図書] 東日本大震災と〈復興〉の生活記録2017

    • 著者名/発表者名
      吉原直樹・似田貝香門・松本行真(編著)、大堀研、他
    • 総ページ数
      774
    • 出版者
      六花出版
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2023-03-08  

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