研究課題/領域番号 |
16K12380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
震災問題と人文学・社会科学
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研究機関 | 東北芸術工科大学 |
研究代表者 |
大山 龍顕 東北芸術工科大学, 文化財保存修復研究センター, 講師 (50710357)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 東日本太平洋沖地震 / 文化財保存 / 保存科学 / 地域文化遺産 / 切紙 / 曼荼羅 / 民俗学 / 津波被災作品 / 応急修理 / 文化財修理 / 保存修復 / 水損資料 / 日本画 / 書画作品 / 東日本大震災 / 文化財 / 津波被災 / 日本美術 / 保存環境 / 紙 / 津波 / 被災 |
研究成果の概要 |
宮城県石巻市石巻文化センターおよび県内の文化財等の津波被災作品への文化財レスキュー事業における処置について、初期段階から保存修復を終えるまで実践したことを踏まえて処置の検証に取り組んだ。 また、石巻文化センターの日本画作品についても研究事業の同時期に保存修復処置を終えて宮城県へと返還した。六曲屏風の保存修復処置については応急処置時の解体処置から、脱塩の実施方法を含めて修復処置を発表して、レスキュー事業の総括的な視点から保存修復を検討した。 石巻市大原浜地区の切り絵曼荼羅についても顔料分析を行い、応急処置を通じて作品の保存に貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は東日本大震災における宮城県内での津波被災作品を軸にした研究である。2011年4月末の石巻文化センターのレスキュー事業に参加し、応急処置から保存修復までの活動をまとめ東日本文化遺産保存学会にて報告した。また、「六曲屏風」の解体処置から本格修理を踏まえ、レスキュー活動における保存修復の位置付けについて修復担当者の点から文化財保存修復学会において発表した。 宮城県石巻大原浜地区「切り絵曼荼羅」では応急修理による文化財の保存性と価値の向上を図った。 これらの活動を通じて、レスキュー活動から現地に返還する保存修復まで総括して取り組み今後の災害対応に具体的事例を提示したことに意義があるといえる。
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