研究課題/領域番号 |
16K12397
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
水田 正弘 北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (70174026)
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研究分担者 |
伊達 広行 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (10197600)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 分割照射 / 治療計画 / 制約条件付最適化問題 / IBED / ASF / Therapeutic Window / 腫瘍制御確率 / 正常組織障害発生確率 / 危険臓器 / 生存モデル / 制約付き最適化問題 |
研究成果の概要 |
悪性腫瘍に対する有力な治療法の1つとして放射線治療法がある。現在、陽子線治療や定位照射などの発達により、ミリメートル単位で正確な照射が可能になっている。そのような状況で最適な照射計画を構築するための基礎理論を検討した。多くの場合、放射線治療は数回から30回程度まで分割して実施する。最適な照射回数を見つけるための数理的モデルの研究は十分ではない。研究代表者および研究分担者は、分割照射が妥当である場合の数理的な条件を提唱している。これを実践的な理論にするために、放射線に対する腫瘍および正常臓器の影響モデルを検討した。さらに、それらのモデルのもとで、理論的に最適な照射計画の構築法を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍に対する放射線治療は、クオリティ・オブ・ライフの観点からも治療効果の観点からも有効な方法である。通常、複数回の照射による分割照射が実施されている。適切な照射回数について、多くの臨床的研究が発表されているが、理論構築は遅れている。本研究では、「腫瘍に大きなダメージを与えながら、同時に正常臓器への障害を最小にする」という原則を統計科学の立場から数理モデルで記述し、最適な照射回数および線量を導出した。本研究成果を基に、今後、臨床的な研究を進めることで、効果的で、効率的な放射線治療法の開発が可能になる。
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