研究課題/領域番号 |
16K12410
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ソフトウェア
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
新城 靖 筑波大学, システム情報系, 准教授 (00253948)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 情報工学 / 計算機システム / オペレーティングシステム / 仮想化技術 / 個人情報保護 |
研究成果の概要 |
本研究では、多重世界モデルを用いて、個人情報を保護する。世界とは、プロセスやファイルを入れる箱であり、融合、差分表示といった操作が容易に行える。本研究は、Linux においてコンテナ技術 Docker を用いて多重世界モデルを実現する。2つの世界の中で「双子の Web ブラウザ」を実行し、作成されるファイルや通信を観測する。その結果、そこから多数の利用者追跡に使われる情報を検出できた。 また、Webサービスごとに環境(世界)を隔離するブラウザを実現した。このブラウザでは、利用者があるWebサービスで取得した機密性のあるファイルを誤って別のサービスに発信することを防ぐ。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の Web では、利用者は Web ブラウジングをするだけで、様々な個人識別情報をサーバに発信している。本研究の結果、そのような個人識別情報を簡単に見つけることが可能になった。これにより利用者は、サーバによる追跡を恐れることなく安心して Web ブラウジングを行なうことができるようになる。 従来、利用者がある Web サービスからダウンロードしたデータを別の Web サービスに誤ってアップロードすることを防ぐには、複数の PC や仮想計算機を利用する方法があったが、利用者の間違いを防ぐことができなかった。本研究の成果を利用すれば、そのような利用者の間違いを完全に防ぐことができる。
|