研究課題/領域番号 |
16K12437
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
情報セキュリティ
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉川 正俊 京都大学, 情報学研究科, 教授 (30182736)
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研究分担者 |
浅野 泰仁 京都大学, 情報学研究科, 特定准教授 (20361157)
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研究協力者 |
曹 洋
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | プライバシ保護 / 経路情報 / パーソナルデータ市場 / 差分プライバシ / データ市場 / 位置情報 / 道路ネットワーク / パーソナルデータ / プライバシ選好 / データの価値 |
研究成果の概要 |
プライバシ情報は適切に保護すると共にそれらを収集,解析し公益に資することも重要である.本研究では,パーソナルデータの売買を行う市場機構において各個人が自己のパーソナルデータを開示する程度の上限を指定できる取引機構を開発した. また,個人の日常生活により生成され有用性を持つパーソナルデータの多くは時系列データであるため,そのプライバシ保護に関する研究を行った.現在,プライバシ情報漏洩リスクを数学的に厳密に表現可能な差分プライバシが広く研究されている.しかし,差分プライバシは,静的な個別データを対象として開発されたため,差分プライバシを時系列データに適用可能できるように拡張した,
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
差分プライバシはプライバシ漏洩の程度を数学的に定量化できるため,2006年に提案されて以来,活発な研究が行われてきた.しかし,時系列データの場合はデータ間に相互依存関係があるため,差分プライバシの考え方を適用することは困難であった.我々の研究では隣接する時刻のデータの依存性に応じて実際のプライバシ漏洩の程度を始めて数量的に表現した.また,パーソナルデータ市場でこれまで考えられていなかった各個人がパーソナルデータ公開に対する許容度を指定できる機構を始めて導入した.これらの成果はパーソナルデータ市場実現のための理論的支柱を与える意義を持つ.
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