研究課題/領域番号 |
16K12451
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 (2017-2019) 国立研究開発法人理化学研究所 (2016) |
研究代表者 |
秋元 頼孝 長岡技術科学大学, 工学研究科, 助教 (00555245)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 言語発達 / 対乳児発話 / 育児語型韻律 / 子音の弁別 / 脳機能計測 / 近赤外分光法 / 脳波計測 / 近赤外線分光法 / 育児語 / 認知科学 / NIRS / fMRI |
研究成果の概要 |
生後5ヶ月および9ヶ月の日本人乳児を対象に、母国語と非母国語の子音の弁別に関する実験と育児語型韻律の知覚に関する実験を行った。また、大人を対象として乳児に対して心の中で話しかける実験を行った。 その結果、(1)乳児が子音を弁別できるか及びそれに伴う脳活動は、子音が母国語であるかどうかだけでなく、子音が変化する方向(例、LからR)によっても異なること(2)5ヶ月児は育児語型の韻律に対して、9ヶ月児は非育児語型の韻律に対してより大きな脳反応を示すこと(3) 乳児に対する話しかけを行う際、大人に対する話しかける場合とは右前頭葉における脳活動が異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳児に対して話しかける際には、韻律の強調や特殊な語彙の使用など、大人に対する発話とは異なった特徴的な話し方(対乳児発話)になることが知られている。この対乳児発話は乳児にとって認知しやすく、また言語発達に寄与することが報告されているが、その多くは欧米の言語を対象とした研究である。 本研究の成果は、日本語の育児語に多く存在する韻律のパターンが乳児の言語発達に寄与している可能性を示唆するものであり、対乳児発話の機能について欧米以外の言語から迫る貴重な知見である。
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