研究課題/領域番号 |
16K12470
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヒューマンインタフェース・インタラクション
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鳴海 拓志 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 講師 (70614353)
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連携研究者 |
廣瀬 通孝
谷川 智洋
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 行為主体感 / ヒューマンインタフェース / 自動運転 / 認知科学 / 人間機械協調 / ヒューマンインターフェース |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,自律型運転システムから運転支援を受けるドライバに対し,自らが操作しているという感覚である行為主体感を強く生起させることで,自動化に伴う油断や人と機械の不調和に基づく事故を防ぎ,運転中の安心・安全・快適を向上させる手法を明らかにすることである.この目的に対し,行為主体感が行為結果の予測と身体知覚を通じて得られる実際の結果の整合性から生じることを考慮し,(1)システムの状態に応じてプライミングとなる感覚刺激を与え予測を変化させる手法,(2)運動錯覚によって身体知覚を変化させる手法の両面から行為主体感を生起・増幅させる手法を構築し,それが安心・安全に貢献することを検証できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自動運転システムや高度運転支援システムが盛んに開発され実用化されている中で,ユーザはそれらのシステムを自分から切り離されたものとして捉え,過度に信頼して不適切な使用をおこなってしまうことが問題視されている.自動化に伴う油断や人と機械の不調和は事故に繋がるため,これを防ぐ手段の実現は急務である.本研究では,自律型システムによって運転支援を受ける人が,システムの自律動作に対しても自らが行っているものであるかのように感じられ,必要時に適切な介入を促進する,人と機械の協調を図るシステムを開発した.これらは自動運転システムに対する安心・安全・快適を向上させる意義を持つ研究である.
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