研究課題/領域番号 |
16K12495
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ソフトコンピューティング
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
久保田 直行 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (30298799)
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研究分担者 |
武田 隆宏 第一工業大学, 工学部, 助教 (70748186)
大保 武慶 東京工芸大学, 工学部, 助教 (60771889)
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研究協力者 |
禹 珍碩
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ノンバーバルコミュニケーション / ジェスチャ / 協調的理解 / ロボットパートナー / ソフトコンピューティング / 知能ロボティクス / 情報構造化空間 |
研究成果の概要 |
近年、人間とロボットの共生に関する研究において、ノンバーバルコミュニケーションの重要性が示唆されるようになってきたが、操作対象や移動方向を指さしで伝達するジェスチャの研究が多く、人間のような高度に社会化されたジェスチャの研究はほとんど行われていない。したがって、本研究では、人間とロボットの自然なコミュニケーションを実現するために、指さし行為に含まれる指示的意図と社会的意図の理解、物まね行為に含まれるアイコン的ジェスチャを理解するためのメカニズムをシステム論的な観点から解明する。次に、提案手法を用いた各種実験を通して有効性について検討し、協調的理解に関する今後の研究の方向性について検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、人間とロボットが共生するためのノンバーバルコミュニケーションの一つとして指さしと物まねを学際的な観点から議論した点が学術的な特色である。特に、物まねに基づくアイコン的ジェスチャの認識は、行為的表象、映像的表象、象徴的表象の相互互換性が重要であり、相関的な学習が必要不可欠であることがわかった。また、指さしによる多段階の伝達意図の理解は状況依存性が高い反面、成功すれば、少ないジェスチャで多くを伝えあえることもわかった。本研究を通して得られた成果や知見は、原初的コミュニケーションなどを扱う認知発達心理学や生態心理学をはじめ、発達障害に関する療育など様々な研究分野の発展にも貢献できる。
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