研究課題/領域番号 |
16K12514
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感性情報学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上岡 玲子 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (30401318)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 恐怖情動 / 自己帰属感 / 虚偽心拍 / 振動触覚 / VR / 情動 / ヒューマンインタフェース / エモーショナル工学 / 自己帰属感覚 / 同期現象 |
研究成果の概要 |
本研究では,恐怖感覚を高い自己帰属感をもって体験できるよう,触覚提示を視聴環境に融合することで恐怖感覚の人工的増幅を試みた.心拍の上昇が恐怖の感情と因果関係があることを実験より明らかにし,虚偽心拍のリズムを振動触覚により体験者に呈示することで,体験者自身の心拍上昇を誘因する適した虚偽心拍の呈示方法を実験より検討し最も体験者自身の心拍上昇がしやすく,振動触覚呈示後もそのリズムが維持される方法を使ったヘッドマウントディスプレイを使った虚偽心拍呈示のウォークスルーシステムを製作し,体験展示を行い,視聴覚情報のみで得られる体験以上の臨場感を人工的環境で実現し,恐さを増幅させることができた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本はその国土の特性から自然災害が多く,特にここ数年全国に大きな被害がありどこに住んでいても個々人が災害(クライシス)に備える必要がある.後世の人にも災害の怖さを伝承するためには高いリアリティのある映像コンテンツにあわせ,自身がその出来事に直面しているという高い自己帰属感の体験が必要である.本研究では,自己帰属感を高めるために触覚提示を視聴環境に融合し,自身の心拍を徐々に早めていくよう虚偽心拍を振動触覚として体験者に呈示しながら映像コンテンツの視聴体験をすることで,より高い臨場感を持って後世の人に災害の恐さを伝承する体験システムを提供できる可能性を示すことができた.
|