研究課題/領域番号 |
16K12525
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生命・健康・医療情報学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松田 秀雄 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (50183950)
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研究分担者 |
瀬尾 茂人 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (30432462)
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連携研究者 |
石井 優 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (10324758)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞イメージング / イメージング解析 / セグメンテーション / 細胞追跡 / 細胞イメージング解析 / 脂肪細胞 / 細胞動態 / 免疫細胞 / 生体イメージング / 細胞遊走 / 炎症反応 / バイオインフォマティクス |
研究成果の概要 |
複雑で計測が困難な生体組織内の環境を、遊走細胞を一種のプローブとして導入し、その細胞の動態を顕微鏡で観察することで、細胞を取り巻く生体組織内の環境についての知見を得ることを目的とした。その結果、炎症状態での細胞の動態が炎症の種類(アレルギー性炎症と感染性炎症など)によって大きく異なることを見出した。また、生体組織中で複数の種類からなる細胞集団同士の混雑度を測る指標を考案し、骨組織中の骨芽細胞と破骨細胞の混合度を解析した結果、骨芽細胞と破骨細胞の集団が相互に接触している領域と、そうでない領域をイメージング解析で定量的に判別できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生きた動物の体内には、多様な種類の細胞が存在し、互いに相互作用しており、そこに異常が生じると疾患となると考えられている。それらの細胞間相互作用を生体内で直接観察することは困難であるため、本研究では生理活性物質の濃度により遊走が変化する免疫細胞を一種の生体プローブと考え、生体内での免疫細胞の動態を観察することで、生体内の環境状態を間接的に判別することを考えた。その結果、同じような種類の炎症であっても免疫細胞の遊走パターンが全く異なるものがあることを明らかにした。また、異なる種類の細胞どうしの混ざり具合を定量的に表す指標を考案し、細胞間相互作用との関連性を示した。
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