研究課題/領域番号 |
16K12550
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
西出 哲人 兵庫県立大学, 会計研究科, 教授 (60264834)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 大衆規範 / 情報社会学 |
研究成果の概要 |
本研究では、新聞に掲載された4コマ漫画を利用して、日本における大衆規範の明示方法を探求した。そのために、まず、4コマ漫画をこの研究に利用する許諾を得た。次に、4コマ漫画から大衆規範を導出する作業を支援するシステムを作成した。このシステムは、Pythonのフレームワークを利用して作成した。そして、この支援システムを利用して、依頼行為に関する大衆規範の明示化を試みた。その結果、「依頼に対しては、応諾するのが期待されている。応諾からの乖離には、理由、条件、緊張感が伴う」という仮説が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大衆規範を明示化する作業は、社会的行為を観察・記録する試行錯誤である。そこには解釈が伴い、「ぶれ」や「迷い」が生じる。このような試行錯誤の過程は、把握するのが難しい。本研究で作成した支援システムは、更新しながら作業を緩やかに規定することから、試行錯誤の過程の実体化とみなせる。また、社会的行為の観察・記録は、作業経験の蓄積により効果が上がる。本研究で作成した支援システムは、このような経験を蓄積する受け皿としても機能できる。さらに、支援システムを利用した試行から、4コマ漫画には社会的営みが豊富に描かれており、そこから知見を得ることに潜在力があることが得られた。
|