研究課題/領域番号 |
16K12573
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
飯塚 芳徳 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (40370043)
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研究協力者 |
植村 立
佐野 有司
鹿児島 渉悟
安藤 卓人
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | エアロゾル / 同位体比 / アイスコア / 個別粒子 / 塩微粒子 / 硫黄同位体比 / 窒素同位体比 / 環境変動 / 環境分析 / 極地 / 地球化学 |
研究成果の概要 |
氷コアに含まれる個別粒子ごとの硫酸塩・硝酸塩エアロゾルの硫黄・窒素同位体比という新しい環境指標を抽出して、硫酸塩や硝酸塩の古大気環境や放射強制力への影響評価の知見を高度化することを目的とした。氷昇華法を用いて氷コア中に含まれる過去のエアロゾル粒子を抽出して、走査型電子顕微鏡・ラマン分光器を用いてその組成を分析し硫酸塩を同定した。その後、ナノシムスを用いて硫酸塩の硫黄同対比を分析した。その結果、TEM用のメッシュに集めた硫酸塩粒子の硫黄同位体比の測定に成功した。しかしながら、誤差が10‰と大きいため、起源を明確に区別することができないという課題を残した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エアロゾルは小さな個体粒子(もしくは液滴)からなり、地球表面気温に影響を与える。アイスコアには過去のエアロゾルが保存されている。エアロゾルの同位体比を分析することでエアロゾルの起源を推定できるが、これまで粒子一粒ごとの同位体比の分析は困難であった。本研究はナノシムスという装置をアイスコアに含まれる過去のエアロゾルに適用し、硫酸塩エアロゾルの粒子一粒ごとの硫黄同位体比の分析に成功した。
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