研究課題/領域番号 |
16K12574
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (80281583)
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研究協力者 |
小野 数也
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 環境分析 / 海洋機器開発 / 極域海洋 / 環境変動 / モニタリング / フロート / 海洋探査 / 地球観測 / 極地 / 気候変動 / モニタリング(リモートセンシング以外) |
研究成果の概要 |
極域沿岸氷海域における海洋鉛直プロファイルをリアルタイムに送信する定点ブイの実用化を目ざし、高流速対応のシステム設計と運用性向上を検討した。浮力調整式で対応する場合、躯体が非常に大きく、取り扱いが困難となった。実際の環境下での運用状況を調べるため、現有ブイで南極沿岸ポリニヤ域における1年間の観測を行い、約8ヶ月間の運用に成功した。水平流速は強くはなかったが浮上成功率は50%に届かず、水平流速以外の制限要因が存在した。高流速対応の代替策として、深度をウインチで制御するブイの動作試験を行い、同じ沿岸ポリニヤ域への設置に成功した。今後各手法の得失を検討し、効果的な極域海洋モニタリングを実現したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
南極沿岸ポリニヤ域でプロファイラの冬期運用に成功したことは世界初の成果であり、この手法の有効性を示すものであると同時に、対象海域の物理的特性の解析を可能にした。検討した手法を改良して活用することにより、極域沿岸海洋での環境計測を推進することができる。今後、実際の海洋環境下における汎用性と観測実施時における簡便性を追求することで、全球海洋の観測網の空白域を解消することが期待できる。
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