研究課題/領域番号 |
16K12582
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
白岩 学 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 招へい教員 (40771928)
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研究分担者 |
持田 陸宏 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (10333642)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エアロゾル / 活性酸素 / 大気汚染 / エアロゾル粒子 / 有機エアロゾル / 大気エアロゾル / フリーラジカル / 有機粒子 / 大気現象 |
研究成果の概要 |
大気エアロゾル粒子は人の健康に大きな影響を及ぼしている。その肺への沈着は、肺胞液内で抗酸化物質と反応することで、活性酸素を生成して酸化ストレスを誘発する。本研究では名古屋の都市大気エアロゾル粒子をインパクターを用いて捕集した。名古屋で捕集したエアロゾル粒子を電子スピン共鳴法を用いて測定した結果、安定的に存在する有機ラジカルの定量に成功した。この観測では、オゾンや二酸化窒素などの大気汚染ガスも測定し、オゾンとラジカルの逆相関が観測された。2017年の夏には和歌山の森林の清浄大気でエアロゾル粒子を捕集したが、人為起源の安定ラジカルは測定されなかったが、微量ながら活性酸素の測定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大気エアロゾル粒子の健康影響のメカニズムは未解明な点が多い。粒子による肺胞液内での活性酸素の生成が有力なメカニズムとされているが、どの程度の活性酸素が生成するかは分かっていなかった。本研究では、都市と森林において大気を捕集し、人為起源の粒子は活性酸素の生成を誘発する可能性が高いことをしめした。これは大気汚染の健康影響を制御する上で、新しく参考になる知見である。
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