研究課題/領域番号 |
16K12607
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
久留主 泰朗 茨城大学, 農学部, 教授 (60272118)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 酸化損傷塩基 / 酸化ラジカル反応 / 自然突然変異 / 酸化ラジカル / DNA修復 |
研究成果の概要 |
本研究は、細胞内酸化ラジカル反応により生成する酸化損傷塩基8-hydroxy-deoxyguanosine(以下、8OHdG)に関し、どのような環境で、どれくらい生成し、自然突然変異率にどのように影響を及ぼすのか、さらに抑制機構はどのような仕組みなのか、を明らかにし、8OHdGの生物に与える影響について解析した。その結果、多くの細菌が至適培養温度より低い温度で培養すると、8OHdGが染色体DNA中に顕著に蓄積すること、特に絶対嫌気性菌においては酸素無添加培養時においても同様であったこと、好熱菌より常温菌、さらに低温細菌の方が8OHdGの蓄積量増大に対する抑制機構が優れていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、生物進化の原動力は、ウィルス、トランスポゾン、プラスミド等による遺伝子の水平伝搬、すなわち外的要因を中心に研究されてきた。本研究は、細胞内酸化ラジカル反応により生成する酸化損傷塩基8OHdGを細胞内変異原、すなわち内的要因として位置付け、8-OHdGを生物進化の新たな指標として、そのポテンシャルを評価する点に意義がある。
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