研究課題/領域番号 |
16K12662
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
佐藤 喜和 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (60366622)
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研究分担者 |
宮内 泰介 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50222328)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 環境と社会活動 / 都市の野生動物管理 / 環境共生 / カメラトラップ / 個体群の空間構造 / コミュニケーション / 市民参加 / 役割分担 / 理想専制分布 / 社会的地位 / 個体数 / 多元的価値 |
研究成果の概要 |
札幌市は環境共生都市の実現を目指す一方でヒグマの市街地出没が増加している.世界に例のない「200万都市におけるヒグマとの共生」を目標に研究を行った. 札幌市街地周辺の森ではヒグマが定着し毎年繁殖していること,親子と亜成獣が多いことが明らかとなった。市街地付近が安全で魅力的な場所と学習させない管理が求められる. ゾーニングに基づく出没対応と未然防除を主体とした「さっぽろヒグマ管理計画」の社会実装には自助・共助による未然防除,公助による出没対応とモニタリングという役割分担が重要である。またそれぞれが役割を果たすための支援役として,専門家やNPO/NGOなどの役割が重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,200万都市札幌の市街地周辺にヒグマの生息実態が明らかとなり,その情報を社会や行政に発信することで,ヒグマの出没に対して単に不安や恐怖を感じるだけでなく,現状と背景を理解した上で受け入れ,個人・地域・行政がそれぞれどのような対策を行う必要があるのかを理解してもらうことができる。また具体的な対策を行うきっかけとして,専門家や市民団体などの支援の重要性も明らかとなった。今後,それぞれの役割を果たしながら未然防除を進めることで,大都市におけるヒグマと人との共存を実現するスタートを切ることができるだろう。
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