研究課題/領域番号 |
16K12689
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
家政・生活学一般
|
研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
若林 チヒロ 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40315718)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 移民 / 生活 / 日本 / アフリカ / 黒人 / ガーナ / アフリカ人 / 外国人 / 日本人 / 健康 / 生活史 |
研究成果の概要 |
1990年代半ば以降のガーナ共和国では、ガーナ人夫/父親とともに移住する日本人母子が常に数十世帯存在している。本研究では、(1) 在日外国人および在外邦人に関する政府統計を分析・図表化して特徴を把握し、(2)日本人のアフリカ移住生活における様々なライフイベントを、移住に至る背景を含めて生活史のまとめ、(3)当事者と共にそれら結果を検討する研究会を企画・開催した。2010年代後半からはアフリカ系日本人の若者のコミュニティが形成されるなか、Black Lives Matter運動が起き、日本における黒人やアフリカ系への偏見の指摘がなされ、日本社会の問題点が指摘された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義として主な2点を挙げる。(1)一般に移住者の母国社会批判には学ぶものがあるが、アフリカ移住者によるものは極めて少ない。とくに国際結婚による日本人女性らは、移住によってアフリカ人家族の一員として、さらにはアフリカ文化をより強くもつようになる子の親として、新たな視座から日本社会をみつめた指摘が期待できる。(2)移住した子は、日本で育つ子が経験するような黒人やアフリカ人への偏見や差別をほぼ被ることなく成長する。両者の経験の違いが何を生じさせるのかを検討できる。このように本テーマは、アフリカ研究というよりも、むしろ日本研究として位置づき日本社会へ還元されるものである。
|