研究課題/領域番号 |
16K12708
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
中村 考志 京都府立大学, 和食文化研究センター, 教授 (90285247)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 大根 / がん予防 / 生体内利用能 / 非侵襲的試験 / 尿中マーカー / MTBITC / 摂取時期 / 季節変動 / 和食文化 / 辛み成分 / がん / ダイコン / 和食 / 京野菜 / イソチオシアン酸 |
研究成果の概要 |
ヒトが大根を摂取したときのMTBITC生体内利用能に個人差があったため,MTBITCを摂取したときの発がん抑制作用には個人差が存在すると考えられる.この個人差に性差はないが,年代間差と季節間差は認められ,年齢と季節がMTBITC生体内利用能の変動要因のひとつである可能性が示唆された.そのため,個人により異なる大根の発がん抑制作用を最大に得るための最適な摂取季節を,生体内利用能試験をおこなって決定した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
和食の中に世界で日本人のみがもつ食材や食習慣があれば,そこに日本人の長寿要因があるはずであるという概念のもと,世界で日本人のみがもつ「大根おろしを食べる」という食習慣に注目して,大根がもつ長寿要因の科学的解明を試みた.大根特有の辛み成分は発がん抑制成分でもあるが,いつ,どのように,どれだけの大根を摂取したら期待する発がん抑制効果が得られるのかを,生体内利用能測定試験を開発して明らかにした.大根の発がん抑制作用は,個人により最大に得られる季節が異なることがわかり,これを念頭において大根を用いた料理を楽しむことが発がん抑制による健康長寿に有効であると考えられた.
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