研究課題/領域番号 |
16K12720
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
雪田 聡 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80401214)
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研究分担者 |
茶山 和敏 静岡大学, 農学部, 准教授 (30260582)
中村 浩彰 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (50227930)
二宮 禎 日本大学, 歯学部, 准教授 (00360222)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | CCL25 / 母乳 / 骨形成 / 骨代謝 / ケモカイン / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 乳汁 / 食と栄養 / 食と骨形成 |
研究成果の概要 |
腸管免疫に関わることが知られているCCL25が母乳中に含まれることが先行研究より明らかになっていた。そこで、人工哺育実験系においてCCL25投与群と非投与群のマウスを比較すると、乳汁中のCCL25が骨形成と骨吸収を活発にし、乳幼児期マウスの長軸方向への骨成長を促進する可能性が示唆された。一方で人工哺育期間の延長を試みたが大変困難であり、10日間以上の哺育期間の延長はできなかった。そこで、CCL25遺伝子欠損マウスを用いて解析を行った。その結果、10日齢、10週齢マウスともに骨格異常および長管骨の長さには大きな差は認められなかったものの、10週齢マウスにおいては骨量の増加が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は腸管免疫に関わるタンパク質であるCCL25が骨の形成にも関わることを初めて示した。特に成獣期において、体内のCCL25が減少すると骨形成が活発になり骨量が増えることから、過剰なCCL25は骨形成の不全や骨量の低下の原因となる可能性が考えらる。さらなる研究が必要ではあるが、CCL25の体内量の調節を介して、全く新しい骨疾患の治療薬が開発できるのではないかと期待している。
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