研究課題/領域番号 |
16K12785
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
原 進 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (40329850)
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研究分担者 |
井上 剛志 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70273258)
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研究協力者 |
岡本 正吾
山口 皓平
福和 伸夫
飛田 潤
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 工学教育 / 機械力学・制御 / 教授法開発 / 科学教育 |
研究成果の概要 |
本研究では振動および制御工学に関する新しい体験的教育法を提案している。実建築物の自由振動の実験、理論に関する講義と効果的な模型実験装置を使用した先端的振動制御を組み合わせるスタイルであり、V字型教育と呼んでいる。本教育法を約200名の学部2年生に対して実施した。受講生は5階建ての建物の自由振動を体感し、免震層の動きを観察した。その直後に受講生は実験に関連する理論的講義を受けた。それらに加えて一部の学生は建物実験を模擬した模型実験装置を使用した。免震層として用いたリニアアクチュエータは先端的な制御工学実験まで可能としている。ほとんどの受講生はこれらの組み合わせによる提案した教育法を高く評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最初に実際の建築物を用いた大規模な振動の体験教育を行い、その直後に関連する振動工学の理論を講義し、その後、再度適切な模型実験装置を用いて振動工学に加えて制御工学の教育まで行うV字型教育は、他の多くのPBLの諸手法と異なり、冒頭の大規模実験で受講生のモチベーションを大きく引き上げ、最後の模型実験では振動工学のみならず制御工学までシームレスに拡張する特徴を有している。このような特徴が評価され、本研究期間中に計測自動制御学会教育貢献賞などを受賞した。また、招待講演も含めた国内外の学会発表で大きな反響を得た。今後、大学学部生の専門科目教育の新たな方法としてさらに注目されることが期待される。
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